ポルシェ917ガルフ レプリカ
917 REPLICA BAILEY CAR
Chassis N° BEC917K0200018
Tubular carbon space frame
Polyester body work in 8 sections
Gulf color
Windsceen SABS approved
Polycarbonate windows with flap frame
1 Bucket seats with hamess belts
Steering wheel 13"
Ap racing braking system
4 pistons clap
Rims 16" with center nut
Bilstein dampers
Engine flat 6 Porsche 3,6L air cooling twin turbo
Inox exhaust taylor-made
modem electronic control E-RACE
Porsche G50 gearbok - 5 speeds
4 avon tires
- The engine base is a Flat
6 Porsche 993 atmospheric
- Carillo titane rod end
- 993 turbo admission
- New cylinder liner and
new pistons for 993 turbo 3.6 L 100 diameter boring
- New admission valve and
exhaust valve
- 993 GT2 camshaft
- 996 turbos GT2
- Exchanger 996 GT2
- Lightened flywheel 993 RS
- Organic clutch 996 Turbo
- G50 gearbox
- Double ignition
- E-race eletronic control
Turbo settings were 0.6 bar – 400HP at 6500 RPM, have been increased to 0.8 bar – 500 HP at 7000 RPM
The car have headlights, turn signal light and stop light.
The production year of the car is 2018. The engine number is type M6405 No. 63F02348.
The car has been driven around 6 hours in 2019 (slow driving no race), the car has been completely checked, and engine was modified from atmospheric to bi-turbo.
︎オーストリアのグミュントでフェルディナント・ポルシェにより1931年4月25日に設立された「ポルシェ設計事務所」から始まり、第二次世界大戦後フェルディナント・アントン・エルンスト・ポルシェ(フェリー・ポルシェ)により、スポーツカー「356」が誕生する。7万8千台の「356」が生産され、1963年になるとフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(ブッツィー・ポルシェ)のデザインによる「911」が発表される。スポーツカー・メーカーとして着実にその知名度を高めるとともに、レースの世界においても数多くの勝利を手にしてきたポルシェだったが、伝統的なスポーツカー・レースのひとつとなる「ル・マン24時間レース」での総合優勝は果たせずにいた。1968年にFIA(国際自動車連盟)によりメイクス・チャンピオンシップのレギュレーション変更が行われ、それまで無制限だった搭載エンジン排気量が3ℓ以下に制限された。これを好機と捉えたポルシェは、このレギュレーションに合わせて3ℓエンジン搭載の「908」を開発、しかし3ℓエンジン搭載車によるエントリーが少なかった事から、FIAは5ℓエンジン搭載車も「年間25台の生産」を条件に追認される事となり、1968年の「ル・マン」と、年間タイトルは「フォードGT40」のものとなってしまう。「ル・マン」制覇を目指していたポルシェは、1968年の「ル・マン」終了直後の7月から、僅か10ヶ月の開発期間を経て、その持てる技術を結集し新型の水平対向12気筒エンジンを搭載した新たなレーシングモデル「917」を25台作製した。ポルシェ初となる大排気量エンジン搭載の「917」は「906」から始まるポルシェ製レーシングモデルの忠実な発展形となり、単体重量42kgと超軽量な鋼管フレームに、低重心の水平対向エンジンを搭載、軽いFRP外皮を被せ空気抵抗を低減した成り立ちをもつ。その緻密な設計と開発の仕方は、ポルシェそのものとなり、1965年にポルシェ技術部門長に就任したフェルディナント・ピエヒ(フェルディナント・ポルシェの孫)の指揮のもと「906」開発段階から、エンジン・シャーシの設計を担ってきたハンス・メツガーが中心となりすすめられた。「917」のホイールベースは「908」と共通の2300mmとなり「904」「906」「910」とも等しく、フラット6を2基連結したイメージの12気筒エンジンをミッドに低く搭載する事で、ドライバーは必然的に前方に座らされる設計となっている。︎開発当初のエンジンは、ボア×ストローク85mm×66mmから4494ccの排気量をもつ180°V型12気筒DOHC24バルブとなり、向かい合うピストンは共通のクランクピン用いる為、メインベアリングは8個とし全長を抑えた設計となる。クランクケースとカムケースはマグネシウム製で、チタン製コンロッド、鍛造ピストン、クロマル(クロームメッキの施されたアルミ製)製ライナーが使用され、それぞれ1つずつの吸排気バルブと半球型燃焼室が採用されている。各気筒2本のツイン・プラグ方式とボッシュ製燃料噴射装置を備え、最高出力580馬力/8400rpmと最大トルク52kgm/6600rpmを発揮する。このタイプ912とよばれるエンジンはクラッチ抜きで240kgと極めて軽量に設計されたものとなっている。このエンジンのパワーは185mmのトリプル・プレート・クラッチを介して5速(4速も存在する)+リバースのマグネシウム鋳造製トランスアクスルに伝えられる。車両重量は780kgに仕上げられ、レギュレーションによる最低重量800kgには届かない為、バラストを必要としていた。︎足回りはフロントはダブルウィッシュボーン式でマグネシウム製アップライトを備える。リアはロアーウィッシュボーン+ラテラル・トップリンク+ラジアスアームとなり、前後ともにスタビライザーを備える。ショックアブソーバーはビルシュタイン製で、チタニウム製コイルスプリングと組み合わされている。ブレーキは前後共に、12インチ径のベンチレーテッド・ディスクに、ガーリング製4ポッドキャリパーが組み合わされている。ホイールサイズは、前・10.5インチ幅×15インチ径、後・17インチ幅×15インチ径が採用されている。︎1969年3月のジュネーブショーで発表された「917」は、熟成が足らずに信頼性が低く、極めて操縦が難しいといわれながらも「スパ1000km」でレース・デビューを飾る。ゲルハルト・ミッター/ウド・シュッツ組により出走するが、僅か1周でギアボックス・トラブルによりリタイア。3週間後の「ニュルブルクリンク1000km」にも1台の「917」が送り込まれ、8位を獲得。そして迎えた初めての「ル・マン」でもドライバビリティの改善は見られず、それでも予選では前年の記録を12秒も縮めるラップタイムを記録し、ミュルザンヌのストレートでは他の出場車両より50km/h以上も早い最高速度を実現、驚異的なポールタイムを披露して見せた。このレースには2台のワークス「917」が出場し、1台は3時間レースを戦ってギアボックス・トラブルでリタイア。もう1台は首位の座を快走し続けるが、残り4時間というところで2位に4周の大差をつけながらも、やはりギアボックスのトラブルによりレースを終えてしまう。1970年シーズンを迎えるにあたり「917」には大幅な改良が加えられ、空気抵抗は増えるがダウンフォースにより安定感を獲得出来る、新たなウェッジシェイプが採用されたショートテール仕様の「917K」に進化する。車名の「K」は「Kurz=短い」を表し、長い直線をもつ「ル・マン」用にはフランス人の空力専門家ロベルト・ショーレが手がけた「917LH(Langheck=ロングテール)」が用意され、69年モデルより高い安定性が与えられた。エンジンは、ボア×ストローク86mm×70.6mmに拡大され、4907ccに排気量アップされるとともに、排気系にも大幅なアップデートが施されたエンジンも使用可能となっていた。1970年の「917」によるレース活動はポルシェ・ワークスという形態では無く、前年まで「フォードGT40」を走らせていた元アストン・マーティンのレース・ディレクターを務めていたジョン・ワイヤー率いるジョン・ワイヤー・オートモーティブ・チームと、ピエヒ一族のディーラー系となるポルシェ・ザルツブルグの2チームに委託する形となった。ジョン・ワイヤー・オートモーティブ・チームの「917K」は、前年までの「フォードGT40」同様に、ガルフ・カラーに彩られ、ポルシェ・ザルツブルグの「917K」は、赤いボディをベースに左右ヘッドライトカバー部分から白いストライプが伸びた、サイケデリックなカラーリングが施されていた。開幕戦となる「デイトナ24時間レース」をジョン・ワイヤー・オートモーティブ・チームの「917K」の優勝で幕を開けた1970年シーズンは、南アフリカ、ベルギーと圧倒的な強さで制覇。そして迎えた6月14日の「ル・マン」は、絶え間なく降り続く雨の過酷なレースとなり、完走は僅か7台。ポルシェ・ザルツブルグから出走したハンス・ヘルマン/リチャード・アトウッド組の「917K」が見事このレースを制し、1951年に「356」で挑戦をはじめて以来、ポルシェに20年来の悲願であったル・マン優勝をもたらした。この1970年シーズンと翌年の1971年シーズンも制覇した「917」は、FIAのレギュレーション変更により1972年からは、ヨーロッパのレースには出場出来なくなってしまう。それはある意味、短くも栄光に彩られたレース歴に相応しい終わり方と言えるかもしれない。1972年から「917」はターボ・チャージャーを装備して北米のCan-Amシリーズに挑戦し、再び大きな成功をおさめる事となる。︎今回入荷したゼッケン20番のガルフ・カラーに彩られた「917」は、1970年の「ル・マン24時間レース」にジョー・シフェール/ブライアン・レッドマン組のドライブで参戦。予選3位からスタートするもレースではリタイアに終わったジョン・ワイヤー・オートモーティブ・チームの車両をモデルに製作されたレプリカ・モデルとなっている。また1971年公開のスティーブ・マックイーン主演の映画「栄光のル・マン」で、マックイーン演じるマイケル・ディレイニーが操るマシンとして登場した「917」としても知られている。ポルシェ製パーツをふんだんに用いて丁寧に作製された「917」のレプリカ・モデルとなっている。















