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DTMチャンピオンエディション
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万円
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メーカー
ミッション
オートマ
グレード
DTMチャンピオンエディション
ボディタイプ
外装色
アルピンホワイト
年式
2017 年型
走行距離
2450km
乗車定員
2 名
サイズ
長 469 cm 幅 187 cm 高 138 cm
エンジン形式
排気量
2979 cc
馬力
500
トルク
61.2
車検
令和6年5月
ハンドル
駆動区分
輸入区分
ディーラー
内装色
ブラック
燃料区分
幌色

2013年のフランクフルトショーにおいて、それまで「3シリーズクーペ」とよばれていたモデルが、モデルチェンジにより新たに「4シリーズ(F32)」と車名を変更され発表された。「3シリーズ」としては6世代目となる「F30型」セダンから派生したクーペ・モデルとなる。ボディデザインは、カリフォルニアのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインスクールを出て、2005年にBMWデザインチームに加わった韓国人のウォン・ギュ・カンによるもの。この初代「4シリーズ・クーペ」をベースにBMWのレース部門である「BMW M」がチューニングを施し20141月のデトロイトショーで「M3セダン(F80)」とともに発表したのが「M4クーペ(F82)」となる。それまで続いた自然吸気による「M」謹製パワーユニットは、S55B30A型とよばれる直列6気筒DOHC24バルブ・ツインターボとされ、ボア・ストローク89.6mm×84.0mmから2979ccの排気量をもち、2015年のインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーの2.53.0部門で大賞を受賞する。DME燃料噴射装置と10.2の圧縮比から431馬力/7300rpm56.1kgm/18505500rpmのトルクを発揮し、先代「M3(E92)」に搭載されたNA4V8エンジンに比べ、パワーで11馬力、トルクで15.3kgmアップがはかられた。その上25%の燃費改善を実現し、動力性能と環境性能を高次元で両立させた、高効率ユニットでもある。ターボ・ユニットといえどもターボ・ラグは感じられず、シャープなエンジンレスポンスを実現している。組み合わされるトランスミッションは6MT7ATM-DCTドライブロジックとなり、この7ATはデュアルクラッチ式ながらも、トルコンなみのスムーズな変速感が得られるものに進化している。ボディやサスペンションにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)や軽量アルミニウムを採用したインテリジェント・ライトウェイト構造を採用する事で、先代「M3」より約80kg軽量化されたものとなる。足回りはフロント・ダブルジョイント・スプリング・ストラット式+コイル+スタビライザー、リア・5リンク式+コイル+スタビライザーのMスポーツサスペンションとなっている。またリア・デフには機械式LSDが備わり、前後ベンチレーテッドディスクを備えるブレーキはフロント・6ポッド、リア・4ポッドキャリパーと組み合わされている。インテリアは人間工学に基づいた、基本的には「4シリーズ・クーペ」と共通となるが、シェル形状を採用し大きく張り出したサイドサポートにより身体をしっかりホールドする専用バケットシートが備わる。ステアリングはブルーとレッドのステッチが施されスポーツ性能をアピールする。「M4クーペ」はステアリングを切ると、まるでクルマが意思を持つように、切った以上に曲がりたがるような操縦性をもち、ターボ化されながらも復活した直列6気筒エンジンの味わいなど「BMWらしさ」を際立たせた、こだわりのモデルとなっている。その「M3/M4」用に導入された「コンペティション・パッケージ」とよばれるセット・オプションは、エンジン出力を19馬力アップして450馬力/7000rpm56.1kgm/23505500rpmのトルクを発揮するエンジンを搭載。ダンパーを電子制御式となる「アダプティブMサスペンション」に、LSDを「電子制御アクティブMディファレンシャル」に、軽量スポーツシートと20インチタイヤ、専用「Mエキゾースト」が含まれるものでパフォーマンスアップが選択出来るようになった。その後このパッケージオプションはカタログモデルに昇格し「M4コンペティション」というグレードで販売される。更に「M4 CS」とよばれる460馬力を発揮するエンジンを搭載するモデルも限定販売された。進化を続ける「M4」に20158月、「M3」誕生30周年を記念して発表された「コンセプトM4GTS」というコンセプトモデルに続いて、同年10月の東京モーターショーでワールドプレミアされたモデルが「M4GTS」となる。世界限定700台で生産され日本市場にはイギリスと同じく30台が導入され、1950万円という価格にもかかわらず即完売となった。「M4GTS」に搭載されるエンジンは「M4」の431馬力から「M4コンペティション」の450馬力「M4 CS」の460馬力を上回り、遂に大台の500馬力とされ、当時ライバルだった「ポルシェ911GT3RS」に肩を並べた。直列6気筒DOHC24バルブ・ツインターボエンジンは、同排気量から500馬力/6250rpm61.2kgm/40005500rpm.のトルクを達成するにあたり、エンジンにロードカーとしては初となるウォーターインジェクション(水噴射)が施された。これはラリーなどの競技車両に用いられたインタークーラーにウォータースプレーをするタイプとは異なりエンジン・ポート内に水噴射し吸気温度を下げるものとなっている。ボッシュが開発したこの「ウォーターブースト」は、通常のガソリンエンジンでは燃料の約1/5がエンジン冷却に費やされていて、その部分を水に置き換える事で冷却を行うシステムとなる。燃料に着火する前に、霧状の蒸留水をインテーク・マニホールド内のサージタンクに噴射し、気化熱で冷却するとノッキングが抑えられ、点火時期を進角出来る。こうする事で、より高いターボ・ブーストがかけられ高い出力とトルクを産み出す事が可能となる。このシステムによりインタークーラーを通過してきた吸気温度は70°C付近から約25°Cまで下げられたとされている。このエンジンと組み合わされるトランスミッションはデュアルクラッチタイプの7M-DKGとよばれるものとなり、6MTの設定は無い。リア・デフには「M4GTS」専用にセッティングされた電子制御式LSDとなる「アクティブMディファレンシャル」が装備され、左右後輪間の駆動トルクを0100%の範囲で瞬時に配分することにより高いコントロール性をもつものとなっている。このエンジンに加えボディは徹底した軽量化が施され、CFRP製ルーフに加え、カーボン製ボンネット、トランクリッド、フロントスプリッター、リアデフューザー、リアウィング、バケットシート、その上リアシートは取り払われ、カーボン製のドリルド・ベンチレーテッドディスクを装備、アルミホイールは鍛造軽量タイプとなる。マフラーとテールパイプも軽量なチタン製が採用されている。足回りは型式は前後ともベースモデルの「M4」と共通ながら、電子制御の「アダプティブMサスペンション」では無く、車高とダンピング(リバウンド16段、バンプ低速6/バンプ高速14)の両方を車載の専用工具で調整出来る「Mコイルオーバー・サスペンション」を採用している。ブレーキは前後カーボン製ドリルド・ベンチレーテッドディスクを装備、フロント6ポッド、リア4ポッド・キャリパーと組み合わされる。タイヤサイズは前265/35ZR19 98Y、後285/30ZR20 99Yとなり、前後異径サイズのミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2が採用される。組み合わされるホイールは前/後、19インチ×9.5J/20インチ×10.5Jの軽量鍛造Mアロイホイール・スタースポークタイプとなる。インテリアはアルカンターラがダッシュボード、センタートンネル、ステアリングホイール、サイドブレーキカバー、リア・スペースなどに多用され、軽量化をアピールしている。CFRP製となる軽量Mバケットシートが装備され、取り払われた後席スペースにはロールケージが配される。トランクルーム床下にはウォーターインジェクション用5タンクと10バールのポンプユニットが備わり、満タンで2000km走行が可能となる。エンジンを切ると23分トランクから、水路に残った水を回収する電磁ポンプの音が聞こえる。全長×全幅×全高は4690mm×1870mm×1385mm、ホイールベースは2810mm、トレッド前1580mm、後1605mm、車両重量1510kg(DIN)。燃料タンク容量60、最小回転半径5.9mとなっている。メーカー公表性能値は0100km/h加速でM44.1秒、M4コンペティション4.0秒、M4GTS3.8(全て7M DCTモデル)となっている。「M3」の誕生30周年を記念して全世界で700台限定で販売された「M4GTS」は、走り出すと足回りの硬さを感じるだろう。これはニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにおいて「M4クーペ」に比べ30秒も速い728秒というラップタイムを記録したサーキット走行を視野に入れた、足まわりのセッティングによるもの。それでも車載の専用工具により、細かい調整は可能となっている。50%の軽量化が施されたカーボン製バケットシートはバックレストの調整は出来ないが、前端部4段階、後端部2段階の高さ調整が可能となる。サーキットに持ち込まなくとも4000rpmから上のパワーは、過去の「M」モデル中、最強のパワーとレスポンスを味わう事が出来、回転上がりは勿論、その回転落ちの速さも見事という他無いスゴさを感じられるものとなっている。ドライブモードを「スポーツ」以上にしておけば、噛みつかれんばかりのエンジンレスポンスと、チタンエキゾーストからの雷鳴の様な豪快なサウンドが鳴り響く。街乗りで硬く感じられた足回りも高速ではカドがとれ、いくらか乗り心地は好転する。BMWが古くから得意としたスポーツサルーンの究極モデルで、販売開始前からヨーロッパ市場でプレミア価格が付く程の前評判があった、史上最も痛快な「M」としてコレクターズアイテムとなりえるモデルといえるだろう。今回入荷した「BMW M4クーペ DTMチャンピオンエディション」は、その更に上を行く希少車両といえるかもしれない。BMWが参戦するドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)において、2014年シーズンに続き2016年に「BMW M4 DTM」に乗るマルコ・ヴィットマン選手が年間ドライバーズ・チャンピオンを獲得した事を記念して、世界限定200台が販売されたモデルとなっている。エンジンを含む車両のスペックは「M4GTS」に等しく、エクステリアは純白のアルピンホワイトのボディに「M」モータースポーツを象徴するストライプがあしらわれ、古き良き時代の「3.0CSL」を感じさせるものとなっている。軽量鍛造Mアロイホイール・スタースポークタイプは専用となるオービットグレーのマット塗装が施され、カーボン製のフロントスプリッター、サイドスカート、リアウィングは「M4GTS」とは異なる、専用デザインのものが装備されている。テールランプにはオーガニックLED(OLED)テクノロジーが採用され、光源が平面で全面に均一に発光する仕組みとなっている。インテリアでは頂点にグレーのマーキングの付いた、アルカンターラで覆われたステアリングホイールが備わり(今回入荷した車両にはディスプレイ付きのMパフォーマンス・ステアリングが装備され、エンジンの回転数に比例し赤いLEDライトが光るものとなっている)、シートは肩口にMストライプがレイアウトされる専用デザインシートとなる。ドアハンドルは「M4GTS」と同様に、ストラップ製となり軽量化に配慮されたレーシングパフォーマンスを存分に感じられるものとなっている。日本割当は30台とされる希少なモデルとなり、新車時価格は2051万円となっている。